『バットマン ビギンズ』(原題:Batman Begins)は、2005年のアメリカ・イギリス合作映画。監督はクリストファー・ノーラン、主演はクリスチャン・ベール。, DCコミックスの出版するアメリカン・コミック『バットマン』を原作とした実写映画作品。リブート[3]された「ダークナイト・トリロジー」の第1作目。第78回アカデミー賞撮影賞ノミネート。, DCコミックスの出版するアメリカン・コミック『バットマン』を原作とした実写映画作品。リブートされた「ダークナイト・トリロジー(Dark Knight Trilogy)」の第1作目。『バットマン』の実写映画としては累計で第5作品目となる。, 次の古典的なコミックブックからインスピレーションを得た。“The Man Who Falls“、『バットマン: イヤーワン』、『バットマン: ロングハロウィーン(英語版)』[4][5][6]。, 監督・脚本はクリストファー・ノーラン、主演はクリスチャン・ベール。ほか、マイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、リーアム・ニーソン、モーガン・フリーマン、ルトガー・ハウアー、キリアン・マーフィらが出演した。, 子供の頃にブルース・ウェインは古い井戸に落ち、コウモリの群れに襲われる。両親のトーマス・ウェインとマーサ・ウェインと一緒にオペラを見ている間、ブルースはコウモリに仮装したパフォーマーを見て井戸でコウモリに襲われたことを思い出し、怯えて帰りたいと頼む。帰り道に強盗のジョー・チルによって両親を殺害される。孤児になったブルースは執事のアルフレッド・ペニーワースに育てられる。, 14年後、チルはゴッサム・シティマフィアのボス、カーマイン・ファルコーニに不利な証言と引き換えに釈放される。復讐のためチルの殺害を企てるブルースだったが、眼前でファルコーニの差し向けた殺し屋がチルを殺害する。ブルースの幼なじみのレイチェル・ドーズ(地方検事の補佐)は司法制度を無視しようとする彼を叱りつけ、彼の父親が恥じていると言う。カーマイン・ファルコーニの元へ向かったブルースは、汚職と腐敗の蔓延したこの街では正義や個人の力など何の意味も持たないことを示される。, ブルースはゴッサムに巣食う不正、腐敗と戦う力を得るため、世界中を巡る旅に出る。ヒマラヤで悪と戦う力を手に入れるには超然的な存在になる必要があると説くヘンリー・デュカードに導かれ、ラーズ・アル・グールが率いる影の同盟のメンバーとして訓練を受ける。戦闘およびブルースの恐怖を克服する訓練が終わった後、ブルースは影の同盟が腐敗しているゴッサムの破壊を計画していることを知る。ブルースは影の同盟を否定し、脱出の間に寺を焼失させる。ラーズは崩れてきた瓦礫によって死亡する。ブルースは気絶したデュカードを助け、彼を麓の村人に預ける。, ゴッサムに帰郷したブルースはウェイン産業のCEOに収まっていたアールのもとへ赴き役員のポストを得ると、興味から訪れた応用科学部で亡き父のかつての部下であったルーシャス・フォックスの協力で試作品のボディスーツや特殊装甲車タンブラーなどの兵器を入手する。そして子供の頃の体験から、自身がその恐怖のシンボルとなるべくコウモリの姿をしたバットマンとして、ウェイン邸の地下洞窟を拠点とし、不況による貧困や犯罪の横行、司法の腐敗に喘ぐゴッサムで闘いを開始。ブルースは疑いの目を避ける為に表向きは軽薄なプレイボーイを装った。, バットマンはゴッサムでは数少ない実直な警官であるジム・ゴードンに協力を求め、ファルコーニの麻薬密輸の現場を急襲、ファルコーニと手下を一網打尽にすると彼等の犯罪と司法との癒着の証拠をレイチェルに提供する。拘置所ではファルコーニはジョナサン・クレイン(ファルコーニがゴッサムに薬を密輸するのを手伝った精神科医)に精神的に裁判は無理だと弁護しなければ、彼の共謀を明らかにすると脅迫する。クレインはファルコーニに幻覚剤を使い、正気を失った彼をナローズ島にあるアーカム精神病院に収容させる。案山子のマスクをつけたスケアクロウについて調査していたバットマンは、正にそのスケアクロウであるクレインに幻覚剤を吸わされ窮地に陥るがアルフレッドに救われ、フォックスが開発した解毒剤を投与されて回復する。クレインはファルコーニの身柄を検察側で確保しようと精神病院を訪れたレイチェルに地下の幻覚剤精製施設を見せ、その幻覚剤をゴッサムの上水道に大量に流している事を明らかにする。さらに彼女にも幻覚剤を吸わせて口封じを図るが、駆けつけたバットマンに部下共々倒される。バットマンは警察の追跡を振り切り中毒症状のレイチェルをバットケイブへ運び、解毒剤を投与し事なきを得る。だがその後のブルースの誕生日パーティーにデュカードが現れ、自身が本物のラーズ・アル・グールであることを明かす。ヒマラヤで死亡したラーズ・アル・グールは影武者だった。上水道に幻覚剤を流させたのはウェイン産業の貨物船から強奪した水源気化装置を用いてゴッサムの水源を蒸発気化させることで幻覚剤を拡散させ、集団ヒステリーを引き起こしてゴッサムを破壊する目的のためと語り、屋敷に火を放つと瓦礫の下敷きとなって身動きの取れないブルースを見捨てて去る。屋敷は全焼してしまうが、アルフレッドに救われたブルースはバットケイブに逃れた。, ラーズは手始めにアーカム精神病院に収容されている犯罪者達を解き放ち、気化装置をナローズ島で作動させて一帯をパニックに陥れると、さらにそれをモノレールに載せて車両を街の中心の水源へ向けて走らせて幻覚剤入りの水蒸気を街全体に充満させようとする。バットマンはゴードンに協力を仰ぎタンブラーを託すとレイチェルを暴徒から救出、間接的に自身の正体を示し、ラーズとその手下達と再び対峙する。ゴードンはタンブラーの自動砲でモノレールの軌道を倒壊させ進路を断つことに成功し、ラーズを追うバットマンはモノレール車内で彼と闘い、圧されながらも隙を突いてラーズを抑え込むと「殺しはしないが救う気もない」と告げ、彼を残したままモノレールから飛び立った。制御を失ったモノレールは地表に落下激突し、気化装置が大爆発を起こすがゴッサム壊滅の危機は回避された。, ブルースは気化装置強奪の件を知りながら保身のため揉み消しを図ったアールを解雇し、後釜にフォックスを据えた。激昂するアールにブルースは既にウェイン産業の株の大半を密かに買い占めており、自身がウェイン産業のオーナーであることを告げた。, レイチェルはバットマンの正体を知った上でブルースに理解を示すが、ブルースがバットマンである間は結ばれることはない、いつか平穏な時を迎えられたら一緒になろう、と告げる。警部補に昇進したゴードンは、バットマンに警察署屋上に設置されたバットシグナルを見せ、犯行現場にジョーカーのトランプを残す凶悪犯罪者について言及する。バットマンは調査を約束し、夜の闇に姿を消し映画は幕を閉じる。, 約3億7,200万ドルの興行収入をあげ、2005年の全世界興行収入ランキングで9位につけた[7]。, 本作は批評家から好評を得ており、映画批評サイトのRotten Tomatoesは、269件のレビューに基づいて84%の支持率を示し、評価の平均点は10点満点中7.7点である。また批評家の総意は本作について「ひどくて暗いが、エキサイティングでスマートなバットマンビギンズは、決定的なスーパーヒーローの本質を理解している映画です」としている[8]。, Metacriticには41件のレビューがあり、加重平均値は70/100となっている[9]。, 著名な批評家のロジャー・イーバートは、4つ星満点中最高の4つ星をつけた。また「バットマン・ビギンズは、ついにバットマンの伝説の暗くて厄介な深みに浸透し、スーパー・ヒーローを創造した」「この映画は単にコミックを起源とするストーリーの伝統の中で、バットマンの始まりを提供するだけではなく、ブルース・ウェインが親のいない幼年期から友のいない大人へと変化するまでの苦しい道のりを模索している」と評しており、「私は"これがバットマンの映画だ"と言った。もっと正確には、私はこの映画を待っていた」と絶賛している[10]。, 第78回アカデミー賞撮影賞にノミネートされた。また、サターン賞で本作がファンタジー映画賞を受賞し、クリスチャン・ベールが主演男優賞を受賞、クリストファー・ノーラン、デヴィッド・S・ゴイヤーが脚本賞を受賞した(詳細は「第32回サターン賞」を参照)。, 本作を第1作目とする「ダークナイト トリロジー」の続編、『ダークナイト』が2008年に、『ダークナイト ライジング』が2012年に公開された。, Adventures of Captain Marvel(1941) - Spy Smasher(1942) - Hop Harrigan(1946) - The Vigilante(1947) - Congo Bill(1948), Superman(1948) - Atom Man vs. Superman(1950), スーパーマンと地底人間(英語版)(1951) - Stamp Day for Superman(1954), スティール(英語版)(1997) - ロード・トゥ・パーディション(2002) - リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い - キャットウーマン(2004), バットマン(1989) - バットマン リターンズ (1992)- バットマン フォーエヴァー(1995) - バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲(1997), スーパーマン(1978) - スーパーマンII(1980) - スーパーマンIII(1983) - スーパーガール(1984) - スーパーマンIV(1987), コンスタンティン - ヒストリー・オブ・バイオレンス - Vフォー・ヴェンデッタ - スターダスト - ザ・スピリット - ウォッチメン - ルーザーズ - ジョナ・ヘックス - グリーン・ランタン, スーパーマンII リチャード・ドナーCUT版(2006) - スーパーマン リターンズ(2006), マン・オブ・スティール - バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 - スーサイド・スクワッド - ワンダーウーマン - ジャスティス・リーグ - アクアマン - シャザム! ダークナイト・トリロジー・シリーズ 2. しかし、バットマンビギンズという作品は、それまでの過去シリーズと直接繋げることなど到底できないほど、これまで 案外誰もやってこなかったことをやりきった稀有な作品 だったのだ。 だからこそ、「伝説」となったのだ。 ポップアイコンからの脱却 ふぉぐです。ついさっき、『バットマン ビギンズ』を観終わったのでさっそくレビューしていきたいと思う。ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。では、さっそくレビューに移ろう。『バットマン ビギンズ』ってどんな GOTHAM/ゴッサム これからバットマン映画を見る人は参考にして欲しい。また過去にバットマン映画を楽しんだ古くからファンの人にも、バットマン映画の最新作を知って … バットマンは超人的能力など持っていません。 ではなぜブルース・ウェインはバットマンになったのか? それが『バットマン・ビギンズ』では明確に示されていました。 その物語に感銘を受け、哲学としても様々なことを学びました。 ダークナイトを先に観てしまうとバットマンの戦う動機がわからず感情移入がなかなか出来ない。 「なぜこれほど戦うのか?しかも匿名で?」という疑問がバットマンビギンズから見ればスッと入ってくるのである。 『バットマン・ビギンズ』のあらすじ 『 バットマン・ビギンズ 』は2005年6月18日に日本公開された140分のアメコミ映画です。 あらすじ. 『The Batman(原題)』の監督を務めるマット・リーヴスと主演のロバート・パティンソンが、2021年公開のバットマン単独映画の初映像を公開した。 バットマンビギンズはつまらない? 「バットマンビギンズ」をググってみると、「バットマンビギンズ つまらない」という検索結果が出てきます。 口コミでも次のような内容の投稿があります。 jokerの評判がいいので予習がてらに見ました。 バットマン ビギンズは先ほどから触れている通り「バットマン誕生」の物語。 大体こういう〜になるまでの過程は長くなりがちで飽きるのが難点。 バットマン ビギンズでは冒頭の30分ほど「バットマンになるまでの過程」を描いてますが、全然飽きない。 日米ほぼ同時公開のシリーズ最新作『バットマン・ビギンズ』が全米で初登場1位を記録、2週目には1億ドル突破確実の大ヒットとなっている。『バットマン』シリーズの過… ジャスティス・リーグ・シリーズ 3. 『バットマン ビギンズ』 原題:batman begins 公開:2005年6月15日(アメリカ) 2005年6月18日(日本) 上映時間:141分 監督:クリストファー・ノーラン キャスト:クリスチャン・ベール(ブルース・ウェイン / バットマン) リーアム・ニーソン(ヘンリー・デュカード / ラーズ・アルーグール)… 映画「バットマン ビギンズ」を無料で見る方法を知りたくありませんか?本記事では映画「バットマン ビギンズ」の無料視聴方法について分かりやすく解説しています。参考にして下さい。 『バットマン・ビギンズ』と『ダークナイト』は正直どっちを先に見ても良いでしょう。 『バットマンビギンズ』を見ていないけれども、『ダークナイト』だけを観たという方でも『ダークナイト』の評価 … これまでのバットマンシリーズをもういちどはじめから描く、ということで「ビギンズ」。今回の特徴は、大富豪ブルースウィルスが戦う理由、バットマンへと至る過程。彼の心の闇と行動の選択理由をじっくりと描くことに注力しており、その点好感が持てる。 タイトルが『バットマン ビギンズ』というだけあって、 いつどのようにしてバットマンが誕生したか、 映画はその謎に迫るものとなっていて、 監督はそれを主人公ブルース・ウェインの子供時代のトラウマに求めているんだ。 あなたにとってベストなバットマンは?というアンケートが本場アメリカで行われ、ダークナイトシリーズのクリスチャンベールが名だたる歴戦の勇士を抑えて堂々1位となった。, ダークナイトシリーズは、なぜ伝説となり得たのか?既に各所で語り尽くされた感もあるが、拙ブログでは、私なりの目線からその魅力を語ってみたいと思う(2020年6月リニューアル版)。, まずもって、「あのバットマンがバットマンになるまでの物語」というコンセプトに惹かれた。, それまでの私にとってバットマンといえば、「ティムバートン版」に始まり「Mr.フリーズの逆襲」でなんとなく尻切れトンボに終わったイメージしかなかったからだ。, それに、過去シリーズで毎回役者が変わることに慣れっこだったのもあってか、それぞれがバラバラの作風を持っているとは言え、全て同じ世界線での出来事だと何となく捉えており、このビギンズもまた、過去シリーズと同列作品と捉えていた。だから、まさかこのビギンズから3部作へと分岐するなんて夢にも思っていなかった(あくまで当時の個人的印象)。, しかし、バットマンビギンズという作品は、それまでの過去シリーズと直接繋げることなど到底できないほど、これまで案外誰もやってこなかったことをやりきった稀有な作品だったのだ。だからこそ、「伝説」となったのだ。, 「バットマン」というマンガ作品の歴史は長い。1943年にDCコミックスに初登場して以来、永くアメリカで愛されてきた国民的ヒーローだ。, 度重なる実写映画のヒットも経て、バットマンは「バットマン」というキャラクターを超えた、アメリカのポップアイコンへ進化したと言える。, それはさながら、アンディウォーホルが描いた「キャンベルスープ缶」や「マリリンモンロー」のように、それらが本来持っていた価値(スープ缶なら、あくまで食品としてのスープ缶として)を超越した「日常的風景」及び「文化」への進化であった。, その証拠に、バットマンという作品を大して愛好していないであろう多くの女性たちですら、バットマンをあしらった様々な日用品をファッションとして身につけるようになっていった。, SMURAB DC TEES バットマン BATMAN メンズ/レディース Tシャツ/夏服 スポーツ Tシャツ ブラック/半袖 Tシャ, それは当然喜ばしいことではあるけれど、同時に「バットマンが本来持っていた価値」が喪失される可能性を孕んでいた(ただのアイコンに成り下がり、誰もその実体を知らない状態になる危険性)。, キャンベルスープ缶は、本当は忙しい朝にぴったりの食べ物だったし、マリリンモンローも、元は1人の女性だ。それと同様、バットマンもまた、元はただの人間だったはず。, ではなぜ、大富豪の男がコウモリの衣装を身に纏い、夜な夜な犯罪と戦うことになったのか?バットマンとは、ブルースウェインとはどんな男なのか?, 「ポップアイコンの実写化」作品は数あれど、「1人の人間としてのバットマン」にとことん光を当てた作品は、意外にもこれまでほとんどなかったのである。, バットマンビギンズとは、「アメリカを代表するヒーロー・バットマン」の誕生を描いた作品ではない。1人の男が蝙蝠を身に纏うまでを描いた、言わば「蝙蝠男」誕生の物語なのだ。それはつまり、バットマンが元々持っていた(原初的な)個性や価値に光を当てようとした、偉大なる挑戦だったのだ。, なぜ、コウモリなのか。なぜ犯罪と戦うのか。なぜ丸腰なのか。なぜ銃を持った犯罪者と素手で戦えるのか。どうやって闇夜を飛び回るのか。夜な夜な出かけるブルースは怪しまれないのか。, それら疑問の全てに合理的なアンサーを用意。マンガ的描写(お約束)をとことん排除し、現実に存在するリアルなキャラクターへと造形し直す、見事なリブートであった。, 数多の「なぜ?」を整合させ、リアリティをとことん追求したドラマをバックボーンに持つ本作では、バットスーツやガジェットの数々(隅々に至るまで)にも明確な存在理由が与えられた。これまでのポップアイコンとしての要素をとことん排除し、機能性を重視した結果だ。, 胸のバットシンボルは、それまでの「黄色地にコウモリマーク」の派手なものではなく、立体的なモールドが施されるのみとなった。派手にする必要もなかったからだ。, その反面、ベルトのデザイン処理が面白い。中央の黒いサークル内に、グラップルガンのワイヤー巻き取り機を設置。このゴールドの円が2つ並ぶことで「結果的に」コウモリマークのように見せているのだ。, とんがった2つの耳にも理由があり、内部に盗聴用のアンテナとイヤホンがセットされている。グライダーマントは、一度逃走に失敗したシーンを挿入することでその必要性を丁寧に描写。, ボディアーマーは1着30万ドルもの精鋭部隊用、ガントレットはリーグオブシャドウからの手土産、ケープはダイビング用の試作品…と、それぞれ一級品だが「寄せ集め」であるところが良い。いきなりオーダーメイドでバットスーツを作るより、まずは社内に眠る試作品の数々から試したはずだ。その方がやはり「合理的」だからだ。, ビギンズの制作は、実は脚本からではなく、なんとバットモービルのデザインから始まった。あらゆるプラモデルを寄せ集め、ノーラン監督自らあのタンブラーのデザインを立体で完成させている。, これは、ビジュアルイメージとしていかにバットモービルの存在が大きいかを意味している。簡単に言えば、バットモービルそのものが作品の顔となり得るのだ。, それまでのバットモービルといえば、ティムバートン版に登場した、スマートで凹凸の少ない美しい流線型のイメージが強い。, figure complex ムービー・リボ Batmobile 1989 バットモービル(1989) 全長約170mm ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア リボルテック, しかしタンブラーは、それまでのバットモービル(どころか全てのヒーローマシン)のイメージをも根底から覆す革新的な姿をしていた。シャーシ(車軸)すらない前輪部。スポーツカーのような外観の前輪に対して、ハマーのような走破性を持った巨大な後輪。異様なまでに低く(地面すれすれに)設置されたコクピット。「バットモービル」なのに、明確なコウモリの意匠がないところなんかも非常に本作らしい。, 多数のプレートを重ね合わせた多面体のようなデザインイメージは、「ダークナイト」版のバットスーツや、「ライジング」登場の飛行艇ザ・バットまで引き継がれる、ダークナイトシリーズ共通のコンセプトデザインともなった模様。, それは、タンブラーの強烈なインパクトでもって、旧シリーズに若干漂っていたポップなイメージを徹底的に破壊し尽くしてやろう、バットマンのイメージを一新してやろう、という気概のようなものだ。やはり、「バットマン」というコンテンツを単なるポップカルチャーから脱皮させることこそが本作の(ひいてはタンブラーの)使命だったのだ。, 更に設定にも絡めて言うなら、タンブラーの魅力はそのデザイン以上に「元々は別の用途で開発された車両」というところにもあると思っている。「橋を架けるため」云々と劇中でも触れられていたが、そのおかげで過剰とも思える機能全てに一応理屈がくっついてくる。, 最初からバットマンのために作った車ではない、彼が勝手に黒塗りにして使っているだけ、というところに、ビギンズならではの「まだ洗練されていないバットマン」という設定が重なって一貫しているから、あの戦車のような「異物感」にも違和感がない。バットスーツ同様、バットモービルも当初は試作品の寄せ集めだったのだ。, その結果、ブルースがバットマンになるまでに1時間以上も費やすこととなった。これが長すぎると批判する声もあるようだが、ここまで丁寧に描いてこそ、コウモリのコスプレをして、丸腰で夜な夜な犯罪と戦う男の気持ちに、ようやく我々は寄り添うことができるのだ。, そう、製作陣が口を揃えて言うように、本作はバットマンの映画ではない。ブルースウェインという1人の男の人生の物語なのだ。, その意味では、我々が普段見慣れているヒーローモノ(何を指しているかは不明瞭だが)とは一線を画した「ヒーローモノの枠を超えた人間ドラマ」とも呼べるかもしれない。ポップアイコンのイメージを徹底的に排除し、原作に忠実に、それでいて現代風にリビルド(再構築)されたそんな新たなバットマンを、世界は受け入れた。世界中が新しいバットマンに熱狂した。, ※もしビギンズが口に合わないのであれば、もっとシンプルでライトな「バットマンらしいバットマン」を欲しているはず。潔くダークナイト3部作からは身を引いて、旧映画シリーズを観れば良い(これはこれで良い)。, バットマン フォーエバー/バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲 Blu-ray (初回限定生産/お得な2作品パック), だが、私は本作に対して短絡的に「ヒーローモノの枠を超えた…」云々の評価を下したくはない。私が愛好してきた日本のヒーロー番組の中にも、ダークナイトシリーズにも負けない濃厚な人間ドラマを描いた名作の数々が、星の数ほど存在しているからだ。, そしてそのことを本作は自ら証明している。まだ警察がバットマンのことを「酔狂なコスプレ野郎」と危険視していた頃から、子どもたちだけは真っ先に彼を「ヒーロー」として認めていた。劇中、二度に渡って登場する少年を覚えているだろうか?, ビギンズ冒頭で描かれた長い長いバットマンのバックボーンは、観客である我々しか知り得ない映像のはず。だが、その全てを知る由もないあの少年は、一瞬にしてバットマンを「追うべき背中」=ヒーローとして直感的に認めてしまうのである。私のこの拙文含め、批評家ぶって大人が映画を語ろうとする姿勢など到底及ばないシンプルなスピード感で、彼らはその本質を嗅ぎ分けてしまう。, ヒーローとしてではなく、1人の人間として描かれたはずのビギンズ版のバットマンは、しかし「I am the Batman」と名乗って悪党を縛り上げた瞬間から、劇中におけるやはり「ヒーロー」へと羽化するのである。, そしてそのヒーローとしてのバットマンの姿に、我々が長年愛してきたポップアイコンとしてのバットマンが、再び近似値としてうっすらと重なり始めるのである。今まで謎のまま、空白だったバットマン誕生までのパズルのピースが順番に埋まっていく気持ち良さと共に、「蝙蝠男」はやはり「バットマン」へと変貌するのだ。, だからこそ私は、「ヒーロー映画の枠を超えた…」ではなく、やはり「バットマンビギンズはヒーロー映画であり、バットマン映画である」と言い切りたい。, しかし、長いビギンズを経て生まれ変わったバットマンのアイコンからは、濃厚な血の匂いがしている。それは、ブルースウェインという1人の人間の生きた血潮の匂いだ。, そう、バットマンビギンズという作品は、バットマンのアイコンが持っていたポップなイメージを、半永久的に変えてしまったのだ。, しかしビギンズが面白いのは、劇中のバットマンが我々の知る「バットマン」になっていく過程を、あくまでも「結果的」にそうなっただけ、のように見せてしまうところ。, 練り込まれた設定と絶妙な演出の数々。見事な現実味(リアリティ)と虚構の舵取り。その匙加減の巧さに、やはり私は脱帽してしまうのだ。, バットマン ビギンズ <4K ULTRA HD&ブルーレイセット>(3枚組) [Blu-ray], 特撮大好きアラサー。 というわけで、コウモリをモチーフにしたアメコミヒーロー【BATMAN】。 現在、6代目バットマンまで存在していますが、2019年10月4日(金)バットマンシリーズの登場人物である、”ジョーカー”の単独映画が公開されます。 wwws.warnerbros.…